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東京国際映画祭〜壁を抜ける少年〜

穿牆人

というわけで、今日も東京国際映画祭で見た作品の感想を書いちゃいます☆

エドワード・ヤン(楊徳昌)監督作品で共同脚本を担当していた鴻鴻の監督作品。
近未来の台湾を舞台に、
ある日突然「壁をすり抜けられる」という超能力を手に入れた少年と、
ふたりの女性との恋や葛藤を描いた台湾風SFです。

タイトル:『壁を抜ける少年』
原題  :『穿牆人』
     (2007、台湾、カラー、108分)
監督:鴻鴻(ホンホン)
出演:李佳穎(リー・チャイン)、張永政(チャン・ヨンツン)、路嘉欣(ルー・チャシン)
   (写真左から)
備考:台湾では11月から公開予定らしいです。。。

(以下、かなりネタバレ)
第一印象は、「台湾人が作る台湾らしいSF」という感じでした。
近未来の台湾が舞台だというものの、MRTや街並みなど、
台湾らしい景色が満載で、その点だけでも個人的には大満足でした。

SFとはいえ、少年の心の葛藤を中心に描いているため、
ストーリーはちょっと難解で、一度見ただけではわかりづらい場面も。
ただ、不満だらけの現実(壁)の向こう側に存在する「もうひとつの世界」を
ここまで台湾らしく大胆に描ききっていたのには、正直驚かされました。

この作品が描いた「壁の向こう側の世界」は、
捨てられたものや人によって構成された世界。
それは万物流転の象徴であり、
現実世界での愛情に飢えていた主人公のティエ(小鐵)は、
図らずもその世界に引き寄せられるようになっていく。

彼が恋する二人の近未来女性は、ルックスも性格も対照的。
ノノ(諾諾)とヤーホン(雅紅)にはそれぞれ身体的な特徴があり、
これもきっと何かを暗示しているようです。

「壁の向こう側の世界」でヤーホンとであったティエは
ますます現実逃避の色合いを強めていく。
彼女に説得されて現実世界に戻ったものの、
そこにはノノやヤーホンの姿がなく、
ティエは再び失意の日々を過ごすことに。
そして迎えた二十年後…。


ラストシーンの切なさは、ひとことでは表現できませんね。
見ている側もいろんな感情が込み上げてしまい、
見終わったあとも気持ちの整理が出来ませんでした。

ノノ役の李佳穎は、石原さとみ風の清楚な女性。
ヤーホン役の路嘉欣は、松たか子をワイルドにしたような感じで、
この作品の主題歌を歌うなど、歌手としても活躍しています。

この作品のクライマックスとなるのが、ティエとヤーホンのキスシーン。
ヤーホンの心を象徴するかのような色のない世界が、
ティエのキスによって鮮やかな色を生み出していくこの場面で、
とても深い感動を覚えましたね。

逆にティエが戻った現実世界が無色になっていたり、
監督の技量を思う存分見せてくれています。

台湾ニューシネマに携わってきた鴻鴻監督だけあって、
台湾映画らしい味わい深い心理描写が何ともいえません。

台湾映画好きにはタマラない、もう一度見たくなるような作品です。
(今日はベタボメ)

at 02:16, shun2007, 映画

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